ヤマザクラ【山桜】

学名:Cerasus jamasakura
英名:Wild Cherry tree

バラ科サクラ属の落葉高木のサクラ。日本の固有種で、日本に自生する10もしくは11種あるサクラ属の基本野生種の一つ。

ヤマザクラ【山桜】のイメージ 樹高:20~25m

ヤマザクラの用途

  • 江戸時代は浮世絵や書籍の版木として用いられる。
  • 木管楽器、ピアノ、薩摩琵琶、三味線などの楽器用材。
  • テーブルなどの家具。洋服ダンスは高級品。
  • 薫製のスモークチップに用いられる。

ヤマザクラの樹形

  • 落葉高木で、高さ20~25mになる。樹皮は紫褐色で横長の目がある。
YAMAZAKURA

葉について

  • 枝から互い違いに生じ(互生)、長さ8~12cmの卵を逆さにした倒卵形。ふちには鋭い鋸歯がある。

実について

  • いわゆるサクランボで、5~6月に黒紫色に熟す。食用のサクランボより小さいので、横向き~上向きに付くことが多い。

ファインド・ウッド・フードコートの
ヤマザクラは九州福岡県産です。

ヤマザクラの「き」になる話

日本に広く分布しているヤマザクラは、磨くと艶のある光沢が出る上に、花びらに似た桃色の木肌も美しい材です。甘い香りがするため、スモークチップなどにもよく使われています。サクラの原種の一つで、私たちにもっとも馴染みのあるソメイヨシノの親にあたり、昔から日本の里山の春を彩ってきました。有名な「吉野の桜」もヤマザクラです。

適度な粘質、硬さを持っているため、サクラの仲間では最も家具作りに適しています。気品のある経年変化も特徴。ファインド・ウッド・フードコートのテーブルに使ったヤマザクラは九州の福岡県産ですが、比較的温暖な地域なので、いわゆる広葉樹でも家具に向く木材が手に入りずらいと言われています。その中で「ヤマザクラは高硬度な家具用材として手に入り、助かる」と地元の家具屋さんにも重宝されています。