スギ【杉】

学名:Cryptomeria japonica
英名:Japanese Cedar

ヒノキ科スギ亜科スギ属で日本原産の常緑針葉樹。古くから有用樹として、ヒノキと並び広く植林された。

スギ【杉】のイメージ 樹高:30~40m

スギの用途

  • 主な用途は構造材、造作材、床材、などの建築用。
  • 軽くて当たりが優しいという特徴を生かした家具。
  • 古くから樽や桶の材料、現在でも生活雑貨に用いられる。
  • コンクリート製になる前の電柱もスギ材。

スギの樹形

  • 常緑高木で、幹は細長く直立し、高さは30~40mになる。樹皮は縦に裂け、薄く剥がれる。
SUGI

葉について

  • 長さ4~12mm の鎌状針形の小葉が螺旋状に集まっている。夏は緑色で、秋~冬には茶色を帯びる。

実について

  • トゲトゲのあるボールのような球形。大きさは直径2~3cmで、10~11月に熟します。

ファインド・ウッド・フードコートの
スギは神奈川県小田原産です。

スギの「き」になる話

ファインド・ウッド・フードコートのチェアに使ったスギのふるさとは、江戸時代には小田原藩の藩有林で、その時代の木が今も残る地元神奈川県の山林です。第二次大戦直後までは水力発電も行っており、林業が人々の暮らしを支えてきた地域です。

スギはまっすぐ伸びる針葉樹で、柱や梁の建築材として使われることは多かったのですが、柔らかい木質のため、家具用材として選ばれることはあまりない木でした。しかし「肌触りのよさ」「香り」「木目の美しさ」など、日々の生活の中で感じることができる魅力が多くある木でもあるのです。高度な技術で製品化することで、軽量で当たりも優しい子どもから高齢者まで幅広い世代にとって心地よい家具ができます。スギの家具が普及することが、林業家にとっても日本の森林にとっても大変意義のあることなのです。